2015年3月14日土曜日

感情の話 その1

心理カウンセラー メンタルサポートneoの 丸林なおみ です。

明日、息子が卒業式を迎える。
中学を卒業する。
3年前、身体がおよぐくらいの学生服を着て入学した。
今は、学生服がかわいそうなくらいに小さく見える。
彼は、いい中学生活を送っただろうか。

私の中学の卒業式を思い出す。
淡々と、式が進んでいく。
卒業証書をもらい、式辞、祝辞、送辞、答辞。
このまま式は終わると思っていた(と思う。)
最後に校歌斉唱。
それは突然やってきた。
ブラスバンドの前奏が始まった瞬間だった。
いきなり涙があふれてきた。
涙があふれてあふれて、仕方なかった。
私は泣きながら、校歌を歌った。
私は、中学の校歌が大好きだった。
私は、中学生活が大好きだった。
歌い終わると、女子のほとんどが泣いていた。


感情は突然やってくる・・・・
こみあげる。湧き上がる。
感情と言うのは、こういうものだと思う。

うれしい。
悲しい。
怖い。
腹が立つ。

この勉強を始めたとき、本物の感情はこの4つだと言われた。
えっ! 4つですか・・・?
じゃーそのほかの感情は・・・?
私はとてもイライラする。
時々憂鬱になる。
時々おそってくる不安感は・・・?
感情なんて、数えきれないほどあるじゃない! と思った。
この感情だって、湧き上がってくるじゃない!と思った。

けれども、心のしくみから言うと、それは本物の感情ではない。
本物の感情は、基本的情動と言われ、人は誰でもそれを感じることができる能力を持って生まれてくる。(脳に障害がない限り)
本物の感情は、感じると、きれいになくなる。「うれしい」だけはその感情が増してくる。
人というのはよくできている。

私たちが日ごろよく感じている4つ以外の感情。
イライラしてもしても、なくならい。
憂鬱、不安感は感じれば感じるほど、その感情が増えてくような気がする。
それを忘れるために、友達に会ったり、楽しいことをしようとする。

私たちは、感情の使い方を間違っていることがとても多い。
イライラするのは、
憂鬱になるのは、
不安な気持ちになるのは、
その奥にある本物の感情をガードするため。
本物の感情を感じないように、違う感情を感じているのだ。

何か、嫌な気持ちを感じたとき、その気持ちを感じながら、
「私は悲しい」
「私は怖い」
「私は腹が立つ」 ~「嫌だ」でもOK。
って、言ってみてほしい。
ぴんとくる言葉が、本物の感情。
今感じている、感じても感じても消えない、なくならない感情の奥にある、本物の感情。

感じるまま、そのまま、そのまま感じたら、本物の感情は体からなくなっていく。


本当に、人というのはよくできている。      ・・・・・・つづく








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