心理カウンセラー メンタルサポートneoの 丸林なおみ です。
少し前だが、母が財布を落とした。
母は、財布がなくなったことよりも、とうとう財布を落としてしまうほど、自分が年を取ってしまったことを悲しんでいた。
「もう、おかあさんは年取ってだめね。」などなど・・・、相当落ち込んでいた。
「おかあさん、財布落としたの初めて?」と、私は聞いた。
「うん、初めて。」
「70歳過ぎるまで、一度も財布落としたことなんて、すごいじゃん。
私なんて、何回か落としたことあるよ。」
私は、本当にそう思った。
ものを忘れる、落とす、なくす。完璧な人間はいない。
誰だって、1度や2度こんな経験はあるもの。
年を取って、若いころのような行動や、思考にならないのはしょうがない。
年を取ったことと、財布を落としたことは別だと私は思った。
しっかり者の母だ。財布を落とすなんて・・・と思ったのだろう。
しかし、「初めてなんて、すごいじゃん。」っていう言葉に、少し楽になったようだった。
財布を落とした時、やらなければならない事務的作業。
~・落としたかもしれない所への確認
・カード会社への連絡
・警察署への連絡
やるべきことをやったら、母も落ち着いてきた。
長年使った財布への愛着と少しばかりの現金を惜しみつつも、元気を取り戻していた。
翌日、なんと財布が戻ってきた。
それも、何一つなくならずに・・・
親切な方が、拾ってくれてたそうだ。
人の温かみ、優しさをあらためて感じた。
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